お知らせ
【シーエムシー出版】独立栄養微生物によるCO2資源化技術 第17章寄稿
シーエムシー出版より、2023年12月13日発売された『独立栄養微生物によるCO2資源化技術』にて「第17章 焼酎粕で培養可能な光合成細菌と農業への応用」を寄稿しております。
■刊行にあたって
好気性の従属栄養生物は、有機炭素化合物を取り込んで代謝することによりエネルギーを獲得し、その過程でCO2を排出している。加えて、取り込んだ有機炭素化合物を主に用いて、ほんの少しだけCO2も用いて、生体構成炭素成分を生合成している。それ故、従属栄養生物は生存している限り、CO2を排出し続けることになる。 一方で、独立栄養生物は、光エネルギー、金属などの無機物質あるいは無機化合物が有する化学エネルギーを利用して、生体構成炭素成分をCO2だけを用いて生合成できる。それ故、独立栄養生物は生存している限り、CO2を外界から吸収し続けることになる。 こうした独立栄養生物の特性を巧みに利用すれば、温室効果ガス問題を解決に向かわせることができるだけでなく、CO2を炭素源とした有用物質生産を行える、という考えから、独立栄養細菌によるCO2資源化技術が脚光を浴びている。 上述した通り、独立栄養生物が用いるエネルギーは光エネルギーか化学エネルギーである。本書においては、対象とするエネルギー源は広く取る一方で、対象生物をラン藻を含めた原核生物に絞り込んでいる。その理由は、CO2の資源化を指向した時、増殖性や遺伝的改変のし易さが鍵となってくるため、原核生物をターゲットとするのが妥当であると考えたからである。 (本書「はじめに」より一部抜粋)
■書籍情報
「独立栄養微生物によるCO2資源化技術」CO2 Utilization Technologies with Autotrophic Microorganisms
- 商品コード:T1247
- 監修:新井博之,亀谷将史,石井正治
- 発行日:2023年12月13日
- 体裁:B5判・232頁
- ISBNコード:978-4-7813-1756-4
- 価格(税込): 67,100 円
- https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9333
■著者一覧
新井博之 東京大学
亀谷将史 東京大学 石井正治 東京大学 日高皓平 (独)製品評価技術基盤機構 玉澤 聡 (独)製品評価技術基盤機構 佐藤喬章 京都大学 跡見晴幸 京都大学 千葉洋子 (国研)理化学研究所 田中美奈子 ㈱島津製作所 宮原佑宜 東京工業大学 柘植丈治 東京工業大学 奥 宏海 (国研)水産研究・教育機構 西原宏史 茨城大学 西川幸志 兵庫県立大学 緒方英明 兵庫県立大学 尹 基石 九州大学 |
古崎康哲 大阪工業大学
坪田 潤 大阪ガス㈱ 加藤創一郎 (国研)産業技術総合研究所 五十嵐健輔 (国研)産業技術総合研究所 金尾忠芳 岡山大学 平野伸一 (一財)電力中央研究所 春田 伸 東京都立大学 中川達功 日本大学 高橋令二 日本大学 安藤晃規 京都大学大学院 野崎 守 京都大学大学院 小川 順 京都大学大学院 浅井智広 中央大学 古賀 碧 ㈱Ciamo 宮坂 均 崇城大学 山野隆志 京都大学 |
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